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斎藤の<国語の頭脳>教室


斎藤の<中学受験・国語新講義T>基礎編

 中学受験で扱う<現代文>を大きく分けますと 

1) 説明文

2) 物語・小説文 となります。

 「説明文」は、どの生徒様もとっつきにくいと言われます。それは、

「説明文」で使われている「日本語」または「ことば」が普段わたしたち

が使っていないものが数多く出てくるからです。例えば、「説明文」で

は、「文化という考えは、」と書けばいいところを、わざわざ「文化とい

う概念は、」という小難しい言い方をします。問題は、説明文に使われて

いる小難しいことばに慣れることができるかどうかです。大抵の生徒様は

当初、「説明文」に対して拒否反応を見せます。しかし、何度も繰り返し

やっていくうちに大抵の生徒様はおできになります。「説明文」は、比較

的短期間で攻略でき、確実に「得点源」となる「分野」ですので、積極的

に学習して欲しいところです。また、一度攻略し、マスターしてしまえ

ば、その力はなかなかおちません。

 次に、「物語・小説文」です。「物語・小説文」は非常に読みやすいで

す。わたしたちが日常使っている「ことば」だからです。しかし、普段使

っている「ことば」で読みやすいからと言って「易しい」とは思わないで

ください。読みやすいと易しいは違います。実は、「説明文」より攻略す

ることが難しいのです。なぜなら、登場人物、主人公、彼らを取り巻く周

囲、背景、状況をとらえながら、「心・心情・気持ち」の移り変わりを読

み取らなくてはなりません。会話の部分は要注意です。さらに、それらを

踏まえたうえで「作者は何を言おうとしているのか?」ということを探さ

なくてはなりません。「物語・小説文」は、攻略するのに時間がかかりな

かなかものにするのに時間がかかります。日頃からの読書習慣がある人は

比較的、短期間でマスターすることができるかもしれません。しかし、こ

こで注意して欲しいことは、読書には<設問(問題提起)>はないという

ことです。つまり、読書と中学受験の<国語>は別物なのです。だから、

決して気を抜かないでください。

  今まで「国語の基礎」として、「指示語、接続詞、段落の構成」を基本として、講義をしていましたが、今年度(22年度)から一歩進めて、「助詞、指示語、接続詞、段落の構成」と、この4本柱で行きたいと考えております。

  なぜなら、意外と文章を読解する際、または、記述をする際に、「助詞」でひっかかってしまう、間違った理解をする、間違った文章を書いてしまう人が多いからです。

  それらの4つ「助詞、指示語、接続詞、段落の構成」を「国語の道具」と考えてください。
 
 分かりやすいように「口語体」にします。

  それでは、助詞にはどんなものがあるのだろうか?

  「それは母と別れた後のことだった。わたしは、哀しみをこらえうつむいて坂道を歩いていた。その歩き方は、その時の哀しみ「 」わたしにふさわしいものだった。」という<例文>があったとしよう。

   この「 」の中に次のどれが入るだろうか。

 1) 思い込んでいた
 2) 落ち込んでいた
 3) うちひしがれていた
 4) 付き合っていた
 5) 立ち直っていた

  ここでキーポイントになるのは、哀しみ「と」という助詞なわけ

だ。それでは、どういうときに「と」を使うか考えてごらん。選択肢1か

ら5全部に上に書いた「が、は、を、に、と、の、より、から、しか」

中のをあてはめてみよう!

  思い始めていた、落ち込んでいた、うちひしがれていた、

き合っていた、立ち直っていた、すべてにとをいれてみたよ。ここで、

文章として一番自然なもの、文章としてきちんとしているものはどれか考

えてみよう。と付き合う、が一番自然だね。

  基本的なことだけど、この助詞を使って自分で文章を書いてみよう。

  もう少し「助詞」について勉強した後、「指示語」、「接続詞」、「段落の構成」と説明していこう!焦らずにね。


  < 執筆中! > 


            juken_saito@cure.ocn.ne.jp
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