中学受験/国語/家庭教師/個別指導
斎藤の<国語の頭脳>教室
毎年、受験生たちと過ごしていると学習面だけでなく、いろいろなことがある。それも、結果としては、たのしみでもあり、良き思い出として残って行く。
1)先生って、天然入っているんですか?
ハイ、わたしは、「パンチパーマで」はなく天然が入っております。
夏は家庭教師の仕事は一番忙しくなります。一日に2つのご家庭をまわるのはごく当たり前のことだ。足を使い歩き、いわゆる肉体労働である。ご家庭につくと当たり前の話だが、休息はなし学習指導をし、学習報告の後、次の家へと周る。
非常に肉体的にも頭脳的にもハードな仕事である。ですから、わたしは自らを「宅急便」、「ダンガンライナー」と呼んでいる。
夏が一番過酷である。ご家庭に着くともう汗びっしょりだ。着替えのワイシャツをカバンに入れて持ち歩いたことさえある。
「先生、今、雨が降っていますの?」「いいえ、これは、わたしの汗です。」「今、タオルをもってきますから拭いてください。カゼをひきますよ。」と言われたことがあるぐらいだ。ワイシャツがどしゃぶりに合ったかのように、びっしょりだった。タオルをもってきてくださるとは嬉しいご家庭であると思った。しかし、帰宅後、妻に、「あなた、汗臭いわよ!」と言われ、汗臭いからタオルを貸してくださったのか、本当にカゼを心配しているのか迷ったことがあるぐらいだ。
この時期が暑いせいか、天然ボケ全開になる。
1 朝、カバンを忘れ、手ぶらで出勤し、妻が「あなた、カバン忘れているわよ!」と後を走ってきてくれたことがある。
2 パスモがない!落としたな、しかたがない新しいパスモを買おう。そして、わたしは新しいパスモを買った。自宅に帰り、洋服ダンスに上着をかけると、何とタンスの下にパスモが落ちているではないか。この時からわたしは、パスモを常に二枚持つこととなった。
3 お金を持つことを忘れたことがある。これは、毎日、出勤時に妻が今日は幾らでいいわね、と言ってくれるからである。責任は、お金を持たせ忘れた妻にあるわけだ。急いで帰宅し、厳しく妻を叱責すると、何とズボンの中に四つ折りのお札が、ハンカチの間にはさまっていた。わたしはサイフは持たない主義である。サイフがあったら、このようなことはなかったであろう。
4 ご家庭にお邪魔し、ご父母様に「先生暑いですわね、何かお飲みになりたいものはございますか?」「ハイ、冷えたドリンク剤をください。」奥様が買いに行かれたようだった。
< つづく!・・・・>
次のエピソードである。
「先生って恋愛結婚?」
「いいえ、お見合いですよ!恋愛結婚はしたかったけれど、そこまでたどり着けなかったのね。」
「ぼく、恋愛結婚がいいな、先生のところって、奥さんの方が年下なの?」
「いいえ、年上ですが・・・」
「えっ!年上なんだ、ぼくだったら同じ年の人と結婚するな。価値観が同じだもん。」
「そうだね、いいこというね。」
「先生のとこって、夫婦喧嘩とかないの?」
「うーむ、あるよ・・・」
「先生!どっちが強いの?教えてよ。」
「そうだね、妻の方かな・・・・」
「そうなの?」
「うん・・・実はね、先生の左手がはれているだろう、実は夫婦げんかがあって、妻にイスから突き落とされたんだよ。」
「だって、先生の方が背が高いし、力が強いんじゃないの?」
「いや、実はね、妻は学生時代、陸上部だったんだよ、先生は、文芸部。やはり、陸上部には勝てないんだよね・・・・」
「そうなんだ、先生・・・・ぼく、明日からサッカー部に入部する!身体を鍛えるんだ!」
「そうは、いっても君は中学受験前なんだぞ!」
「先生みたいになりたくないもん!」
「なるほど・・・・・・・」
「ぼく、好きな人いるんだ。」
「あっそぅ・・・・・・・」
「うん」
「もう、いいよ・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
< つづく・・・! >
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