おうま先生とは！？（競馬・競技とは無関係です。）

　「おうま！、おうま！」
　「お〜〜い！　おうま先生を出せ！！」
　キ印の黄色で電光掲示板に大きく、「国語の頭脳教室」と書いてある。
　
　みんな、おうま先生の「選択肢を解く手順の○○法」を知りたくて集まったのだ。解答は、「消去法」である。　
　
　北米のマディソン・スクエア・ガーデンに集まった、生徒様、ご父兄様が、まさに国家を転覆し、革命を起こすがごとき勢いで、中学受験のために、ヒーロー！、おうま先生がステェージに現れることを望んだ。

果たして、おうま先生！？とはだれなのだろうか？　先生と呼ばれている？〜　ヤクザの先生、政治家の先生、学校の先生、マージャンの先生、ダンスの先生、大工の先生、カラオケの先生〜うまいことに、「の〜」を使うと誰でもが先生に成れるのである。
　
　１２０万の群衆は、無料であるのにかかわらず、「おうま！」コールを続けた。
　アナウンスが入った。
　「おうま！先生の前に、西部先生の講演が、前座としてはいります！」と。
　「いらないんだよ、西部は！！！」

すごい、ヤジが飛ぶ！！
　
　「帰れ！！西部！！投石するぞ！」

すごい、ベトナム戦線を思わせる、抗議である。

　また、のんびりとした独白口調で群衆の心理を無視したアナウンスが入った。

　「西部、あなたは、泌尿器科にかかっていることはわかっている！下

（しも）の病気だろう！差別するわけじゃないが、子供に移ったらどうし

てくれるんだ？」

と、今度は、
　
　「投石！！西部、消えろ、西部！！」
と、すごい、音響である。
　
　プロ野球をはるかに中学受験が圧倒しているのである！
　
この「現実」、さすがに、すごい気迫である！
　
　電光掲示板の前におうまキャラクターのＴシャツを着た、メガネをかけた中年が座っている。Tシャツの後ろは黄色でキ印の「キ！」と大きく焼印が押されている。ブルブル震える手には、大きく「消去法！」と書かれた、わらばん紙を握りしめている。

　彼にとっては、記述問題及び抜き書き、選択肢問題の消去法以外の解き方など眼中にないのである。「消去法」で数十億稼げると豪語し妄想しているのである。

　その隣でよだれをたらし、だらしなくアイスクリームをむさぼるように食べ、下（しも）の病気なので股間（こかん）をおさえている西部先生は、投石におびえている！！

　ポツリと、「消去法か、解法は５分程度、この群衆じゃ数十億は軽く行

くな・・・・西部も数億はかせげるだろうから、投石をされボコボコにさ

れても我慢できるであろう・・・・」

　ここで、アナウンスがまた入った！

　「おうまから見てもらうと６０００円で、西部は４０００円です！」
と。
　「いいぞ！西部、病気でも西部が安くいい！！奴隷としてこき使ってあ

げるわ！！」

と、すごい誉め言葉とも取れない「奇声」である。

　西部は訳が分からず、「西部コール！」に卒倒した！バタンキュー！である。

　世の中、不景気になると、「教育」ＶＳ「金銭」になってしまう。

　ここで、わたしが声を高くして言いたいことは、「教育」は「バナナの叩き売り！」とは違うと言うことである。

　もちろん、営利目的だけ、答え合わせだけのような授業をし、月謝を平然と大きな大柄な態度で頂いている「塾」が無数にあることは、存じ上げている。

　これが、この「世の中」といってしまえば、お終いであるが・・・・

　おうま先生とは誰なのだろうか、と稚拙な質問をするユーモアぐらい、この世の中、許されるであろう。

　おうま先生の背後に、どうどうとあぐらをかいている、うさやま先生がいた。

　うさやま先生とは誰であろうか・・・・？

　謎が・・・・謎を呼ぶ・・・・・！！！

　えいえい！！おう！！勝つぞ！！中学受験！！！！！
　　　　　　　　　　　　juken_saito@cure.ocn.ne.jp