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斎藤の<国語の頭脳>教室


<中学受験>に対する<ご父兄様(ご父母様)>の矛盾!

 今、中学受験の家庭教師を受ける上において次のような疑問を明確に感じている。

 ご父兄(ご父母様)様の希望を具体的に書いてみましょう!

 「先生、うちの子供はある大手進学塾に通塾させているんです。しか

し、国語の成績だけがなぜか上がりません。それで、国語だけ別の<個別

指導塾>に通塾させることにしたのです。しかし、全く成績が上がる様子

はなく困っています。そこで、先生のホームページを見てお電話したわけ

です。しかし、お願いがあるのです! 先生のホームページを読みますと

沢山、中学受験のための<テクニック>が載っています。わたしたちは、

そのような、<受験テクニック>は必要としておりません。そのような、

小手先のテクニックで合格できても本当の国語の力がついたとは言えませ

ん。わたしたちが求めていることは、うちの子供が中学受験に合格し、

中、高と進学しましても、きちんと残る真の国語の力をつけさせてあげた

いのです。そのためには、今の国語の偏差値を何とかして上げなくてはな

りません!お願いいたします!」

 と、言うような<旨>のお願いが最近非常に多い。

 中学受験に合格後、高校まで残る真の国語力とは何をいうのであろう

か?大学受験のための国語であろうか?まさか、身体の一部となった<内

実たる国語>を言っているわけではあるまい!?なぜなら、もし、そうで

あるならば、<偏差値を上げたい>ということばは出ないからである。

 簡潔に言うと、<テストでの偏差値を上げる>=<中高に入学してから

も残る真の国語力を残す>ということは、無理難題である。そもそも、そ

れらが、イコールで結びつくわけがない。不況のせいもあるのか(?)贅

沢の言い過ぎである。

 受験は、受験だけでしかない!単なる競争意識、いや、競争でしかない、それも点数で判別される競争でしかない!

 わたしは、そう割り切っている。

 さきほどのご父兄様(ご父母様)の返答は次のとおりである。

「真の国語力をおつけになりたいならば、多くの人と対話する機会を持ち

様々な多様性のある考えを理解するとともに、そこから自己の独自の考

え、主張を想像する力を養うことである。もちろん、書物を読むことも必

要である。昔の人が書いた本、今、売れている人気のある新しい本、様々

な読書を通じ、多様な価値観・世界を追体験することである。さらに、そ

こから生まれること、想像することを作文として自己の言葉で書くことで

ある。国語の力をつけるには、日本語、すなわち、母国語だけではなく、

外国語を学ぶことも必要である。外国語を学ぶことで初めて母国語の日本

語のもつ意味が鮮明になるからである。また、外国語を学ぶことは言葉の

構造を学ぶだけではなく、異文化に触れることでもある。さらに、旅行で

はなく旅をすることである。」

 こんなことをしていたら、<偏差値>はあがるどころじゃない。

 まして、そのようなことができる人がいるのであろうか?

 疑問である・・・・・・

 今現在、そのような贅沢、欲張りなことをお願いしてくるご父兄様(ご父母)様の心境はどういうところから生まれるのであろうか?

 わが子に対する、見栄であろうか。

 不況により、教育業界も変わってきた。


            juken_saito@cure.ocn.ne.jp
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