斎藤システムの合格<例> |
斎藤システムの具体的な合格例 |
算数、理科は非常に優秀でした。
しかし、国語の記述問題が足を引っ張り、四科目の偏差値をトータルすると40行きませんでした。
ご本人の第一志望は明法でした。本当は明法以上の学力を持ちながら極端に国語が足を引っ張りその結果の苦渋の決断であったと思います。
実際、授業をしてみると明法さえ危うい感じでした。もちろん、国語です。
ご父兄の依頼では「記述式が出来ない、日能研の記述式オプション講座を取ったが成績が上がらないので、とにかく記述式問題を解けるように改善して欲しい」とのことでした。
彼(その生徒さん)の場合、まず、<出題される問題>よりも<問題文を読むこと>に問題があるとすぐに気がつきました。
まず、問題文をきちんと理解して読むという<読解>という非常に基礎的なところから始めました。
当初、問題文を全部読み切るのに余りにも時間がかかり、あやふやなので、私の方で問題文を幾つかの段落に分けました。
さらに、その幾つかの段落を読む時に、自分で大切だなと思うところに波線をつけながら読んでくださいということを繰り返しました。
波線を彼がつけたところが、問題文の主題へとつながるか、作者のもっとも言いたいことへつながるか、作者の言いた要旨への<キーワード>が入っているかどうかを確認する作業です。
次に、段落の構成の指導です。これには、基本であるけれど<接続詞>の性質を知ってもらい、効率よく段落構成の把握の学習をしました。もちろん、それには、各段落の最初に出てくる<指示語>の重要性も示唆しました。
ここで繰り返しやったことは、斎藤システムの基本である、まずは、
1)指示語
2)接続詞
3)段落の構成の把握です。
次の段階で、
段落構成を把握した上で、大切な段落→大切な部分→キーワードへと絞り込むということの繰り返しでした。
知識の集積は、ことばの決まり、慣用句、ことわざ、漢字、塾語はすべて家庭学習で宿題です。知識の集積は、考えること思考することではありませんから。管理はすべてご父兄にお任せしました。
次に志望校の変更です。
学習院、成蹊、に絞りました。彼が女の子であったらフタバも勧めていたでしょう。
学習院は、「説明文と小説・物語」の二題です。出題は多岐にわたるのではなく、記述が中心というシンプルな形式です。
社会が苦手な彼は、慣用句、漢字、塾語が苦手でした。ですから、それらの学校は知識の集積に力を入れていません。出たとしても小問で5題です。二問ミスしても全体の国語の点数として大丈夫であろうという結論に達しました。
ここで、学力をつけた彼は、自己の<相性と良い問題が出題される学校を探し>、そのことで、明法はすべりどめとなり、受検した学校すべてに合格しました。
入学された学校は、学習院です。
もちろん、生徒さん、ご父兄の理解と管理、日能研、そして、わたしとの<チームワーク>がうまくとれた結果です。
その時の使用教材は、四谷大塚を中心に日能研、過去問、受験には関係ありませんがフタバの過去問を使用しました。知識の集積には、四谷大塚の四科のまとめシリーズと日能研です。